MFGのレギュレーションは「グリップウエイトハンデ制」を採用しており、タイヤの設置面積と車重の比率が厳密に定められている。このルールの隙間を突き、一見すると圧倒的ハンデを負っているのが、トヨタ自動車が誇る名車「トヨタ86(ZN6)」だ。
馬力数では圧倒的に劣るものの、名メカニックの手によって施された緻密なチューニングとシャシー性能の最適化により、コーナーリングスピードにおいてスーパーカー勢を凌駕するスペックへと進化を遂げた。軽量な車体と抜群の前後重量バランスは、夏向の緻密なステアリング操作と合致した時に爆発的なシナジーを生み出す。パワーで勝るライバル機がブレーキを踏まざるを得ない高速コーナーで、ノーブレーキに近い速度で飛び込む86の姿は、まさに公道の奇跡と言える。