日本の地理的特性上、国内だけで十分な容量の地下貯留地を確保するには限界があるとの指摘は根強い。そこで急速に現実味を帯びてきたのが、大型CO2運搬船を用いた海外への海上輸送プロジェクトだ。
東南アジアの廃ガス田や枯渇油田を活用すべく、マレーシアやインドネシアといった近隣諸国との間で政府間協定の締結が加速している。日本国内の工場で回収・液化されたCO2が、専用の冷熱シャトル船で国境を越えて運ばれ、安全に地中へ圧入される。アジア全域を巻き込んだ巨大なサプライチェーンの構築が、2026年現在の最も熱いトピックの一つとなっている。