この日記が世に出た背景には、母である木藤潮香さんの強い決意がありました。我が子の苦しみを最も近くで見守り、ともに泣き、ともに闘った母。彼女は、亜也さんが生きた証をこの世に残し、同じように難病で苦しむ人々の光になりたいという娘の願いを叶えるため、出版を決意しました。
書籍化された日記は、日本中を涙の渦に巻き込み、のちにドラマや映画として実写化されました。しかし、潮香さんが本当に伝えたかったのは、悲劇としての物語ではありません。どんなに過酷な状況にあっても、人間は尊厳を持って生き抜くことができるという、人間の持つ無限の可能性と家族の絆の強さです。