紛失した現場付近を探しても見つからない場合、警察署や交番への届け出が決定打になります。警視庁遺失物センターの統計資料を紐解くと、管轄内だけで年間数十万件を超える電子機器類が拾得物として届け出られています。しかし、実際に持ち主の手元に戻る割合は決して高いとは言えません。
SNSや大手掲示板、知恵袋に寄せられた当事者たちの体験談を精査すると、生々しい現実が浮き彫りになります。
「駅前で落としたAirPods、ダメ元で警察に遺失物届を出したら2週間後に連絡が来た。決め手は購入時の化粧箱に印字されていた個体識別シリアル番号だった」(20代会社員の手記より)
一方で、「交番に行ったら『黒いイヤホンは毎日山のように届くので、傷やケースの刻印など明確な特徴がないと照合できない』と言われて門前払い同然になった」(30代男性の証言)という声も珍しくありません。
警察遺失物届イヤホンの手続きを行う際は、単に「ワイヤレスイヤホンの紛失」と書くだけでは不十分です。各都道府県警察のオンライン申請窓口、または最寄りの交番を訪れる前に、手元のスマートフォンのBluetooth接続履歴や製品パッケージから「製品のシリアルナンバー」「Bluetooth機器名」「本体に貼ったシールの特徴や微細な傷の位置」をメモして提出することが、照合率を劇的に引き上げる唯一の手段です。