栽培環境を整える際、最も重視すべきは日当たりと風通しの確保です。日光が不足すると茎が徒長して軟弱になり、花芽がつかないだけでなく病害虫に対する抵抗力も低下します。
ラベンダーの鉢植えでの育て方においては、プラスチック鉢よりも通気性と吸水性に優れた「素焼き鉢」や「スリット鉢」の採用が効果的です。水やり頻度は「土の表面が白く乾いてからさらに1〜2日待って、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与える」のが鉄則。受け皿に溜まった水は根腐れの直接原因になるため、毎回必ず捨ててください。
一方、地植えにする場合は、周囲より土を15〜20cmほど高く盛り上げた「高畝(レイズドベッド)」にして植え付けるのが最大のポイントです。雨水が滞留する低地や、粘土質の土壌にそのまま植え付けると、梅雨の長雨で根が窒息します。
植え替え時期は、新芽が動き出す春(3月〜4月)または気候が落ち着く秋(9月〜10月)が適期です。根鉢を激しく崩すと根を傷めて枯れる原因になるため、古い根を軽くほぐす程度にとどめて一回り大きな鉢に植え替えます。
肥料のタイミングについては、与えすぎに厳重な注意が必要です。ラベンダーは痩せ地を好むため、春の芽吹き時(3月)と秋の生育期(10月)に、緩効性化成肥料を規定量の半分程度施すだけで十分です。猛暑期の真夏や休眠期の真冬に肥料を与えると、肥料焼けを起こして致命的なダメージを受けます。