現代のジェンダー観や倫理観から見れば、銀ちゃんやヤスの行動には眉をひそめる部分もあるかもしれない。しかし、松坂慶子が演じた小夏は、決して単なる「男たちに振り回される哀れな女」ではない。むしろ、ボロボロになりながらも自らの足で立ち上がろうとする強烈な生命力を秘めている。
SNS上では、「今の映画にはない剥き出しの感情がある」「小夏の覚悟に涙が止まらない」といった声が相次ぐ。過度に洗練され、記号化されたキャラクターが多い現代のエンターテインメントにおいて、泥にまみれながらも美しく咲く小夏の姿は、かえって新鮮に映るのだろう。