夜間の高カロリー食がもたらす最大の代謝トラブルは、激しい血糖値の乱上下(血糖値スパイク)と、それに伴うホルモンバランスの崩壊である。夜間はインスリンの感受性が低下しているため、食後の血糖値が上昇しやすく、膵臓はより多くのインスリンを分泌せざるを得なくなる。
この状態が日常化すると、細胞がインスリンの指令を受けにくくなるインスリン抵抗性が形成される。インスリン抵抗性に陥った体内では、過剰に分泌されたインスリンが余分な糖分を蓄積用脂肪へと強引に変え続ける負のスパイラルが生じる。厚生労働省の国民健康・栄養調査でも示されている通り、生活習慣病予防における夜間の栄養管理は極めて重要視されている。日本肥満学会が策定する基準においても、単なる体重増加にとどまらず、こうした代謝異常を伴う状態こそが「肥満症」として治療対象とされるべきだと提示されている。