本来、ひき肉料理を生やレアで食べることは食品衛生上、高い危険性を伴います。ブロック肉の表面に付着した細菌が、ミンチにする工程で内部全体へ練り込まれてしまうためです。この常識を覆し、さわやかハンバーグの赤い理由を正当化しているのが、徹底した安全設計です。
その中核を担うのが、静岡県袋井市にある自社工場「さわやか本社工場」です。ここでは、一般の飲食店では真似のできないさわやかの自社工場における衛生管理が日夜徹底されています。
第一に、原料には厳選されたオーストラリア産を中心とするさわやかの牛肉100%安全基準を満たした高品質なブロック肉のみを使用。つなぎ(卵やパン粉、玉ねぎなど)を一切使用せず、牛肉単一で製造されます。第二に、工場入荷後のブロック肉に対して、細菌が付着しやすい表面部分を極限まで削ぎ落とす「表面トリミング」を実施し、微生物の物理的除去を徹底します。
さらに、加工室は常に室温10℃以下に厳格管理され、ミンチから成形、急速冷却に至るまで菌が増殖する隙を与えません。製造されたパティは全ロットで厳しい微生物検査を受け、安全性が確認されたものだけが、県内各店舗へ冷蔵チルド便で毎日配送されます。さわやかが静岡県外に出店しない最大の理由は、この完璧なコールドチェーン(低温物流網)を自社で完全に掌握できる物理的限界を守るためなのです。