「命の危険がある」という噂は、決して大げさな脅しではありません。厚生労働省が公表する労働災害統計において、林業は長年「全産業の中で最も死亡事故発生率が高い業種」として記録されています。
労働者1,000人あたりに発生する死傷者数を示す「千人率」を見ると、全産業の平均が2点台前半であるのに対し、林業は20前後と約10倍の数値を記録しています。さらに「死亡千人率」においても極めて高い水準が続いており、他業種と比べても突出して命を落とす確率が高い現場であることが数字の上でも証明されています。
事故の主な原因は、伐採時の「かかり木」の処理ミス、倒れてきた木や跳ね返った枝の激突、急斜面からの滑落、林業機械の転倒です。チェンソーのキックバック(刃が跳ね返る現象)による重傷事故も後を絶ちません。「自然を相手にしている以上、100%の安全は存在しない」という厳しい現実を直視できない場合、就職後に深刻な後悔を抱えることになります。