下河辺牧場出身の馬たちに共通するのは、土壇場での「心の強さ」と「へこたれないタフさ」だ。レースで揉まれた際にも集中力を切らさず、最後の一伸びを見せる勝負根性は、幼少期からの放牧形態と育成環境によって培われる。
昼夜放牧を取り入れることで基礎体力を強化し、傾斜の急な坂路コースで体幹を鍛える。単にスピードを追求するのではなく、強い負荷に耐えうる頑丈な足元と心肺機能をじっくりと作り上げる手法こそが、数多くのG1馬を生み出す独自の育成メソッドである。故障のリスクを最小限に抑えつつ能力を開花させる取り組みが、勝ち上がりの高さを支えている。