馬橋一家の本拠地である千葉県松戸市は、東京都心へのアクセスが良く、常磐線沿線の繁華街として独自の発展を遂げてきた。馬橋一家はこの松戸を中心に、柏、流山、さらには茨城県南部へと勢力範囲を押し広げていった歴史を持つ。
地域密着型の組織形態は、地元の歓楽街や建設産業、飲食業界と深く絡み合っていた。しかし、暴力団対策法の相次ぐ改正と警察当局による集中取り締まりにより、従来の「縄張り」という概念そのものが瓦解し始める。かつて街頭で見られた顕在的な影響力は影を潜め、事務所の閉鎖や移転が相次ぐ中、地下化・不透明化が進む結果となった。