松浦祐介が手掛けるような土物(陶器)を日常で使う際には、いくつかの小さな作法が存在する。それらを知ることで、器は年月とともに味わいを増していく。
- 目止め(めどめ)の手間を楽しむ:使い始める前に米のとぎ汁で弱火で15分ほど煮沸し、そのまま冷ますことで、土の気泡が埋まり汚れが染み込みにくくなる。
- 使用前の給水:料理を盛る前に軽く水にくぐらせ、水分を拭き取ってから使うと、油分や出汁のシミを防ぐことができる。
- 貫入の経年変化:使っていくうちに貫入(釉薬のひび)に茶渋や料理の出汁が染み込み、器の景色が変わる。これを古来より「器を育てる」と呼ぶ。