インターネット上には「これを食べれば女性ホルモンが元通りになる」といった誇大広告や、科学的根拠を欠いた食事法が散見されます。体調を好転させるためには、良い食べ物を摂る以上に「知らず知らずのうちに症状を悪化させているNG食品」を遠ざける勇気が必要です。
第1に警戒すべきは、過剰なカフェインと激辛スパイスです。コーヒーやエナジードリンクに含まれるカフェイン、唐辛子に含まれるカプサイシンは、中枢神経を強力に覚醒させ、交感神経を刺激します。すでにホルモン減少によって自律神経が過敏になっている状態にこれらが加わると、血管の急激な拡張と収縮が誘発され、激しいホットフラッシュや夜間の寝汗、不安発作を引き起こす直接的な引き金になります。
第2の盲点は、精製された白砂糖や高GI食品による「血糖値スパイク」です。疲労感やストレスから菓子パン、ケーキ、加糖飲料に手を伸ばすと、血糖値が急上昇した後にインスリンが大量分泌され、急降下(低血糖状態)を招きます。脳はこの急降下を生命の危機と捉え、アドレナリンやコルチゾールといった興奮性ホルモンを分泌させます。これが激しい動悸、手の震え、理由のない焦燥感の正体です。甘いものを間食にするなら、ナッツ類や無糖ヨーグルト、干し芋など、血糖値を緩やかに上げる食材へのシフトが必須です。
さらに、アルコールも要注意です。お酒は一時的な入眠を促すように見えますが、アルコールが代謝される過程で生じるアセトアルデヒドは血管を拡張させ、夜間の覚醒や大量の寝汗を悪化させます。また、肝臓はエストロゲンなどのホルモン代謝を担う重要臓器であるため、連日の飲酒はホルモンバランスの解毒・調整機能を著しく妨げます。