歴史を振り返れば、「切りすぎた前髪」は単なる失敗ではなく、強力な個性の象徴へと昇華された過去がある。その最大の立役者が、モデル・アーティストの三戸なつめだ。
彼女がアソビシステムに所属し、ソニー・ミュージックレーベルズからメジャーデビューを果たした際、音楽プロデューサーの中田ヤスタカが手がけた楽曲『前髪切りすぎた』は、当時のJ-POPシーンに強烈なインパクトを与えた。極端に短い前髪(いわゆる「オン眉」)を前面に押し出したヴィジュアルとキャッチーなサウンドは、「失敗」というネガティブな概念をポジティブなファッションアイコンへと一変させたのだった。
特に話題を呼んだのが、クリエイター陣が結集した前髪切りすぎた MVプロジェクトだ。複数の異なる世界観で制作されたミュージックビデオ群は、表現の斬新さでカルチャーシーンを席巻した。