ネット検索のサジェストに「ポッポの丘 閉園」という不穏なワードが浮上した発端は、2026年代初頭のコロナ禍に伴う断続的な臨時休園と、それに続く運営形態の抜本的な見直しにありました。ポッポの丘はもともと、鶏卵牧場「ファームリゾート鶏らん牧場(村石養鶏場)」を営む代表の村石愛二氏が、いすみ鉄道の応援と引退車両の受け皿として2011年に私費を投じて開設した施設です。
オープン以来、入場料無料という極めて寛大な方針で運営されてきましたが、屋外展示特有の塩害や雨風による車両塗装の劣化、鉄骨の腐食、電気設備の老朽化が急速に進行。年間数百万円規模で発生する維持修繕費を卵やグッズの売上だけで補填することは極めて困難となり、一時は事業継続そのものが危ぶまれる局面を迎えました。この危機的な状況がメディアやSNSで報じられた際、「存続の危機=閉園」という短絡的な誤解が独り歩きし、検索エンジンのサジェストに定着してしまったのが噂の真相です。
しかし、運営サイドは閉園を選択することなく、クラウドファンディング(CAMPFIRE等)を通じた資金調達を敢行。全国の鉄道ファンや地元住民から数千万円規模の支援金が集まり、車両の再塗装や屋根の設置、アスベスト対策工事などを順次実行しました。現在では、従来の無料開放モデルから「車両保存協力金(入場料・駐車料金)」を徴収する受益者負担モデルへと舵を切り、安定した運営体制のもとで一般公開を継続しています。