第5部を象徴する2大キャラクター、ジョルノ・ジョバァーナとブローノ・ブチャラティ。彼らの立ち姿には、キャラの本質を映し出す綿密な演出が組み込まれている。
主人公ジョルノの代名詞とも言える、胸元を大きく開きながら片手を胸に当てるポーズ。これはルネサンス期の宗教画に描かれる聖人像や、彫刻家アントニオ・カノーヴァの作品に見られる優雅な手つきから着想を得たものだ。黄金の夢を抱く少年の気高くも静かな情熱が、指先のカーブ一つに込められている。
一方、チームのリーダーであるブチャラティのポーズは、より直線的でシャープだ。ジッパーを操るスタンド能力に合わせて、身体を大きく斜めに傾け、指先を鋭く突き出す。これはマニエリスム期の画家エル・グレコが描いた人物像の引き伸ばされた四肢や、80年代ポップアートの幾何学的な構図を彷彿とさせる。個性の全く異なるポーズが対比されることで、物語のドラマ性がより重厚に引き立つ仕組みになっている。