日本国内におけるベニソンの供給源として最も大きな存在感を放つのが、北海道に生息するエゾシカだ。増えすぎたエゾシカによる農林業被害や交通事故は深刻な社会問題となっており、その被害額は年間数十億円にのぼる。
地域経済の再生を担う北海道と長野の先進事例
かつては駆除後に廃棄されることが多かったエゾシカだが、現在は「地域の貴重な資源」へと再定義されている。北海道阿寒地域や長野県などでは、狩猟者・処理施設・シェフが連携した質の高いサプライチェーンを構築。環境保護と地域経済の活性化を両立させるモデルケースとして、国内外から高い注目を集めている。