2000年代後半から2010年代にかけて、お茶の間のテレビ画面を席巻したのが『秘密の県民SHOW』の「連続転勤ドラマ」シリーズだった。俳優の水沢駿が演じる夫・東京一郎とともに、日本全国の都道府県を転々とし、各地の独特な文化や食習慣に驚きつつも順応していく夫婦の姿は、多くの視聴者を惹きつけた。
このコーナーで黛英里佳が演じた「はるみ」は、可憐でありながらどこか逞しい理想の妻像として愛された。単なるバラエティ番組の再現VTRという枠を超え、一筋縄ではいかない各地の「県民性」を受け止める感情豊かな演技力。彼女の素直なリアクションが、番組の持つユーモアとリアリティを支えていたことは間違いない。