卑劣な加害行動に及ぶ人物の多くは、通称「ぶつかりおじさん」をはじめとする、歪んだ正義感やストレスを抱えた通行人です。彼らがベビーカーを攻撃対象にする根本的な動機には、身勝手極まりない心理的背景が存在します。
第一に挙げられるのが、「混雑した場所でベビーカーを広げるのは邪魔だ」「子連れが優遇されている」という根拠のない特権意識への嫉妬と被害妄想です。公共交通機関や歩道は誰もが利用できる共有空間であるにもかかわらず、自分の歩行ペースを乱されたと感じた瞬間に強い攻撃性を発現させます。
第二に、「抵抗されにくい弱者」を選別して攻撃しているという卑怯な側面です。体格の良い成人男性に対してぶつかることは避け、育児中で両手がふさがり、とっさの反撃が難しい母親や子ども連れを意図的にターゲットに定めています。「自分のほうが立場が上だ」と誇示し、手軽な鬱憤晴らしとしてベビーカーを利用する極めて自己中心的な心理が働いています。