数年前まで「後継者不足による途絶の危機」が叫ばれていた製造現場にも、劇的な変化が起きている。日本最大の生産地である岐阜県岐阜市(加納地区)では、20代から30代の若者が相次いで職人の門を叩いている。
骨組みを作る「骨縛り」、紙を張る「張り」、油を塗って乾かす「油引き」、そして糸で飾り立てる「かがり」。分業制が基本だった伝統的な工程を見直し、デジタル技術を活用した技術アーカイブや、若手向けのオープンなインターン制度を導入したことが功を奏した。古い徒弟制度を現代風にアップデートした工房には、異業種からの転職組や海外からの修業希望者までもが集まり始めている。