なぜマイナー資格がこれほど強いのか。理由は極めてシンプルだ。日本の法律が、その資格保持者にしかできない仕事を保証しているからである。これが「業務独占資格」と呼ばれるものだ。例えば、どれだけ優秀なAIが登場しようとも、法律上の手続きや物理的な検査を資格者以外が行うことは許されない。
もう一つの鍵が「設置義務資格」だ。特定の事業を行う際、必ず一定数の資格者を置かなければならないという法律の縛りである。企業にとって、これらの資格者は「いなければ操業停止」を意味する存在だ。景気が悪かろうが、売上が下がろうが、企業は彼らを雇い続けなければならない。この圧倒的な買い手市場の構図こそが、一生食べていける最大の理由だ。