のれんをくぐると広がる、U字型カウンターと壁一面に貼られた短冊メニュー。「大衆食堂スタンドそのだ」がこれほどまでに人を引きつける最大の理由は、単なる「レトロ風居酒屋」の枠に収まらない圧倒的な料理の完成度と絶妙な値頃感にあります。
仕掛け人であるオーナー・園田正氏が手掛ける料理は、大衆酒場の定番をベースにしながらも、丁寧な仕込みと本格的な味付けが施されています。一見すると無骨な大衆料理でありながら、一口食べれば調味料の配合や素材の火入れへのこだわりが伝わってくる構成です。
さらに、ノスタルジックなグラスやオリジナルのキャラクターなど、写真に収めたくなるギミックが随所に散りばめられています。昔ながらの居酒屋に馴染みの薄い若い世代には新鮮に映り、昭和を知る世代にはどこか心地よい空間設計が、幅広い層を行列へと駆り立てる原動力となっています。