2014年に設立された一般財団法人「クリステル・ヴィ・アンサンブル」は、彼女の理念がもっとも色濃く反映された現場だ。犬猫の殺処分ゼロを目指すプロジェクトや、絶滅の危機に瀕するニホンライチョウをはじめとする野生動物の保護活動など、その取り組みは多岐にわたる。
華やかな表舞台のイメージとは裏腹に、彼女が足を運ぶのは保護犬・保護猫のシェルターや、地域の泥臭いボランティア活動の現場である。2026年に至るまで、単なる資金集めの広告塔としてではなく、法改正に向けた働きかけや現場のボランティアたちの声なき声を吸い上げるパイプ役として機能してきた。海外の動物福祉先進国の事例を日本にアジャストしながら紹介するその手法は、論理的でありながら熱量に満ちている。