絶対的な頂点が空席となったことで、現在のお笑い・バラエティ界は激しい過渡期を迎えている。中堅世代の実力派コンビや若手の急先鋒たちが枠を奪い合い、かつてない戦国時代が到来した。YouTubeやTikTokなどのSNS発動画コンテンツ、さらにはポッドキャストを軸とした個人の発信が急増し、笑いの消費スタイルそのものが細分化している。
しかし、どの新世代の芸人も、彼が過去数十年にわたって構築した笑いの構造から完全に脱却できているわけではない。誰もが「偉大な影」を意識しながら模索を続けているのが現状だ。混沌を極めるお笑い界において、次に時代の覇権を握るのは誰なのか。マーケットが新しい才能を待望する一方で、過去の巨人が残した足跡の深さが、あらためて浮き彫りになっている。 (出典: 松本 人 志 オワコン(Yahoo!ニュース))