六星占術において最も知られ、かつ恐れられている概念が「大殺界」だ。陰影・停止・減退の3年間を指すこの期間は、何をやっても裏目に出やすいとされ、かつては漠然とした不安の象徴だった。しかし、現代の自動計算ツールはこの不安の質を大きく変えつつある。
グラフィカルなUIによって「あと何ヶ月で大殺界を脱出できるのか」「次の好運期はいつ訪れるのか」がカウントダウン形式で表示されることで、人々は闇雲に恐れるのではなく、「いまは耐える時期だ」と前向きに戦略を練るようになった。恐怖の対象だった概念が、スケジュール管理に近い感覚で受容され始めている点は興味深い現象と言える。