1990年代初頭、家庭用パソコンの性能すら限られていた時代に、フジテレビが投入した技術は圧倒的だった。米Commodore社の怪物マシン「Amiga(アミガ)」をフル回転させ、リアルタイムでCGキャラクターを動かしながら子役と会話させる。当時の放送業界において、これは無謀とも言える挑戦だった。
画面狭しと動き回るポリゴンキャラクターたちの背後には、スタジオの裏で汗だくになってマシンを操作するCG技術者たちの泥臭い戦いがあった。デジタルとアナログの狭間で生まれたあの奇跡的なライブ感。CGが日常に溶け込んだ現代の視聴者の目にも、当時の画面はどこか新鮮で刺激的に映る。