現在の社殿は、宝暦6年(1756年)、薩摩藩第8代藩主・島津重年によって再建されたものだ。九州地方の神社建築としては屈指のスケールを誇り、国指定重要文化財にも指定されている。その建築美には、見る者を圧倒する力強さと緻密さが同居している。
拝殿に上がり、天井を見上げてみてほしい。そこには200判以上もの植物の彩画がびっしりと描かれており、当時の絵師たちが注ぎ込んだ情熱が今も色あせることなく残っている。朱塗りを基調とした重厚な構造と、細部に施された精緻な彫刻。近世薩摩の建築技術の真髄が、そこには凝縮されているのだ。