国内外の目の肥えたスノーファンが「一度滑ると忘れられない」と口を揃える最大の要因は、妙高高原のパウダースノーの評判を決定づけている特異な気象・地形条件にあります。日本海から直線距離でわずか数十キロメートルに位置する妙高山(標高2,454m)の外輪山は、湿気を含んだ季節風をダイレクトに受け止め、山頂から中腹にかけて驚異的な降雪量をもたらします。マイナス10度前後に冷え込む厳冬期には、水分量の極めて少ないクリーミーな雪へと変貌し、腰まで埋まるようなディープパウダーでも板が沈まずに軽快な浮力を生み出します。
さらに滑り手を魅了するのが、トップ標高1,500mからベース標高740mまで続く標高差約760m、最長滑走距離約4,500mにおよぶダイナミックなコースレイアウトです。多くのスノーリゾートが細切れの斜面をリフトで繋ぐ構造を余儀なくされるなか、赤倉観光リゾートスキー場は山頂エリアから山麓までほぼ一直線に滑り降りることができる縦長の構造を持っています。減速することなくハイスピードでターンを刻める中急斜面が連続し、フリーライド派からカービング愛好者までを虜にする滑走感の高さが維持されているのです。
そして視覚的な感動も見逃せません。ゲレンデ中腹、標高約1,000mの地点に鎮座する「赤倉観光ホテル」の赤い屋根を眼下に捉えながら滑り降りるロケーションは、アルプスの名門リゾートを彷彿とさせます。早朝や天候回復のタイミングには、雲海が善光寺平や野尻湖をすっぽりと覆い尽くし、まるで天空を滑走しているかのような幻想的なパノラマが広がります。この景観美と純度の高い雪質が完璧に調和している点こそ、アカカンが「絶賛される決定的な理由」といえます。