日本国内の主要観光地の中でも、上高地はとりわけ特殊なアクセス規制が敷かれているエリアです。旅行を計画するにあたり、まず押さえておくべき根本的なルールが「通年マイカー規制」の存在です。
環境省および長野県・岐阜県自然保護協定に基づき、長野側の「中ノ湯ゲート(釜トンネル入口)」から先の上高地内へは、一般の自家用車やレンタカー、オートバイの進入が24時間体制で一切禁止されています。この規制はハイシーズンや週末だけでなく、春の開山から晩秋の閉山まで全期間・毎日適用されます。知らずにマイカーで突入しても、手前のゲートで警備員にUターンを命じられるため注意が必要です。
2026年シーズンの上高地は、例年通り4月17日の交通開通を皮切りに、4月27日の伝統行事「上高地開山祭」を経て、11月15日の閉山式まで一般観光客を受け入れます。現在地から上高地を目指す場合、アプローチ方法は大きく分けて以下の3パターンに集約されます。
第一に、東日本・首都圏・中京方面からマイカーで長野県側に入り、松本市街を抜けて「沢渡(さわんど)駐車場」に車を預け、シャトルバスまたはタクシーに乗り換えるルート。第二に、岐阜・関西・北陸方面から高山市街を抜け、「平湯(あかんだな)駐車場」に駐車して濃飛バスのシャトルバスを利用するルート。そして第三に、首都圏や名古屋・関西の主要ターミナルから運行される「直行高速バス(さわやか信州号など)」を利用するか、「松本駅」から電車と路線バスを乗り継ぐ公共交通機関ルートです。自身の出発地と旅のスタイルに合致した最適な手段を選ぶことが、旅の成否を分ける出発点となります。