『ちびまる子ちゃん』屈指の人気サブキャラクターといえば、「たまえ、その仕草最高だぞ!」と叫びながらシャッターを切り続ける父・穂波真太郎です。この強烈なキャラクターも、ほぼ脚色なしのノンフィクションとして知られています。
実在のお父さんも筋金入りのカメラ愛好家であり、愛用していたのはドイツの最高峰高級カメラブランド「ライカ(Leica)」でした。昭和当時のライカは、一般的なサラリーマンの月給数ヶ月分から場合によっては車が一台買えるほどの超高級品です。お父さんはそのライカを首から下げ、愛娘たまちゃんの成長記録を膨大なフィルムに収め続けました。
アニメ化によって自身がコミカルに描かれた際も、怒るどころか「わしを出してくれてありがとう!」と大喜びし、さくら氏に感謝の手紙を送ったという心温まるエピソードが残っています。そして後年、お父さんが他界された際、生前何よりも大切にしていた愛機ライカは「ももこちゃんに持っていてほしい」という遺志により、さくらももこ氏へと形見分けされました。作品の枠を超えた家族ぐるみの信頼関係を物語る珠玉の秘話です。