お好み焼きと並び、舌の肥えた食通を惹きつけてやまないのが穴子飯だ。宮島発祥の郷土料理として知られるが、広島駅周辺の競争も極めて熱い。脂ののった天然または上質な養殖穴子を、骨から取った出汁と秘伝の醤油ダレでふっくらと焼き上げる。その下には、旨味の染み渡った炊き込みご飯がぎっしりと敷き詰められている。
Google マップの口コミでも高評価を叩き出す老舗の駅弁やイートイン専門カウンターでは、出来立ての湯気をまとう重箱が提供される。蓋を開けた瞬間に広がる香ばしい木の芽と醤油の香りは、旅の疲労を一瞬で吹き飛ばすほどの破壊力だ。ランチタイム限定で提供される「穴子の白焼きと蒲焼きの合盛り御膳」など、昼席ならではの贅沢も存分に味わいたい。