観光地化された有名市場も魅力的ですが、「本当に鮮度が良くてリーズナブルな海鮮を味わいたい」という場合は、地元民が日常使いする大衆食堂や郊外の穴場に目を向けるのが賢明です。青森の海鮮で地元民おすすめの安い名店には、派手な演出こそないものの、確かな仕入れルートと良心的な価格設定が存在します。
青森駅前で長年愛されている「おさない(食事処おさない)」は、その筆頭格です。朝・昼・夜を通じて地元客で賑わい、名物の「ほたて貝焼き味噌定食」や「生ほたて刺身定食」が手頃な価格で味わえます。陸奥湾で育まれたホタテは、プランクトンが豊富な冷たい海水でじっくり育つため、繊維が太くしっかりとした歯ごたえと強い甘みが特徴です。青森のホタテ刺身の名店として、県外からのリピーターも後を絶ちません。
さらに、青森市中心部から車で約25分、青い森鉄道で約20分の距離にある浅虫温泉の海鮮ランチの穴場も見逃せません。温泉街の国道沿いに佇む「鶴亀屋食堂」は、全国のマグロ産地から直送される上質な切り身を、丼の上に数十枚も積み上げるデカ盛りマグロ丼で知られています。見た目のインパクトだけでなく、仕入れに対する店主のこだわりが詰まっており、マグロ好きなら一度は訪れる価値があります。
一方、八戸エリアの至宝として全国からファンが詰めかけるのが、陸奥湊駅前にある「みなと食堂」です。名物の「平目漬け丼」は、特製のタレに漬け込まれた新鮮なヒラメが美しい花びらのように敷き詰められ、中央の濃厚な卵黄を崩しながらいただきます。八戸のみなと食堂の平目漬け丼の待ち時間は、週末や連休ともなると早朝6時の開店前から受付表に名前を書く人が殺到し、2〜3時間待ちになることも珍しくありません。朝6時〜7時台に一度店舗へ足を運んで記名し、指定された目安時間に戻ってくるスケジュール管理が必須です。