日本のウイスキー業界において画期的な転換点となったのが、日本洋酒酒造組合が定めた「ウイスキーにおけるジャパニーズウイスキーの表示に関する基準」です。2026年4月に制定され、3年間の経過措置期間を経て2026年4月1日より完全運用されています。
かつては日本の酒税法上、海外から輸入したバルク原酒を日本でブレンド・瓶詰めしただけでも「ジャパニーズ」と表記できるグレーゾーンが存在していました。しかし、新基準によって以下の原料・製法条件をすべて満たさなければ「ジャパニーズウイスキー」と名乗ることができなくなりました。
- 原材料:原材料は必ず「麦芽」を使用し、その他の穀類および「日本国内で採水された水」に限る。
- 糖化・発酵・蒸留:糖化、発酵、蒸留は、すべて日本国内の蒸留所で行わなければならない。蒸留時の留出アルコール度数は95度未満とする。
- 熟成:内容量700リットル以下の木製樽に詰め、日本国内において3年以上貯蔵・熟成させること。
- ボトリング・添加物:日本国内で容器詰めし、アルコール度数は40度以上。着色を目的としたカラメル色素の使用のみ認められる。
現在流通している商品で、輸入原酒を使用したものは「ワールドブレンデッドウイスキー」等と明記されるようになり、消費者が原料の出自を正確に確認できるクリーンな環境が整っています。