今回の再ブレイクは、偶然の産物ではない。ショート動画プラットフォームのアルゴリズムが、過去の埋もれた名曲を掘り起こすサイクルに入ったことが大きい。しかし、それ以上に「考察動画」の流行が拍車をかけた。
140文字では収まらない熱量を持ったリスナーたちが、YouTubeや個人ブログで「右肩の蝶の歌詞の真意」を徹底的に分析。それらがバイラルを起こし、かつてリアルタイムで聴いていなかった世代が「こんなにヤバい曲があったのか」と流入する好循環が生まれた。記号化された現代のポップスに物足りなさを感じていた層にとって、この曲の複雑さは最高のエンターテインメントだったのだ。