生まれつき乾燥型だった耳垢が「最近になって急にベタつくようになった」「黄色っぽい液体が出て悪臭がする」という場合、遺伝ではなく耳の病気のサインを疑う必要があります。
最も頻繁に見られるトラブルが外耳道炎(がいじどうえん)です。綿棒や耳かきで外耳道の皮膚を擦りすぎたり、イヤホンの長時間装用で耳の中が蒸れたりすると、微細な傷口から細菌や真菌(カビ)が侵入して炎症を起こします。皮膚から染み出た浸出液(耳だれ)が乾いた耳垢と混ざり合うことで、突然耳垢がドロドロと湿った状態へと変化します。
注意すべき病的な兆候は以下の通りです。
・耳の中にかゆみやズキズキする強い痛みがある
・黄色や黄緑色、あるいは血液の混じった膿のような耳だれが出る
・耳垢から普段と違うツンとした異臭・腐敗臭がする
・耳が詰まったような閉塞感や聞こえにくさ(難聴)を伴う
こうした自覚症状がある場合は、中耳炎が進行して鼓膜に穴が開き膿が漏れ出しているケースや、外耳道真菌症を発症している恐れがあります。自己判断で掃除を繰り返すと悪化を招くため、速やかに耳鼻咽喉科専門医の診察を受けるのが賢明です。