作品の骨格を成すのは、数々の骨太な人間ドラマを描いてきた名匠・白石和彌監督と、圧倒的な表現力で異彩を放つ俳優・綾野剛の強力なタッグだ。本作のジャンルは、白石監督にとって初挑戦とも言える本格SFサスペンス。不可解な神隠し事件が頻発する駅を追う凄腕の刑事を綾野が演じ、観客を底なしの深い謎へと引きずり込んでいく。
日常の風景が一瞬にして非日常の悪夢へと変貌する緊張感。実力派キャスト陣が繰り広げる緊迫の心理戦と、緻密に構成されたSFサスペンスのプロットが噛み合い、観る者の息をのませる。鋭い眼光で真実を追い求める綾野剛の圧倒的な存在感は、見る者の心を捉えて離さない。