厳罰化の流れが進む一方で、スポーツ心理学者や選手会からは懸念の声も上がり始めている。厳しすぎる制裁とバッシングが、選手のメンタルヘルスを修復不可能なレベルまで破壊しているという指摘だ。隔離された期間中、メディアやSNSからの猛攻撃に晒された選手が重度の鬱症状を患うケースも報告されている。
「過ちを犯した者への処罰は必要だが、更生と復帰への道筋を完全に閉ざしてしまうのは教育的・スポーツ的価値に反する」という意見も根強い。単に競技から排除して終わりにするのではなく、再教育プログラムの受講やカウンセリングの義務付けをセットにした「復帰プロセス」の設計が、今後のスポーツ界における議論の焦点となっている。