被害を拡大させた最大の要因は、本物そっくりの特設チケット販売サイトだ。大手チケット販売サービスのインターフェースを精巧に模倣し、3Dセキュア(本人認証サービス)の偽画面まで用意されていた。
さらに支払方法には、クレジットカード決済だけでなく、PayPayや電子マネー、暗号資産(仮想通貨)による即時送金など複数の選択肢が用意されていた。早期購入割引として「限定2000席・30%オフ」といったカウントダウンタイマーを設置し、ユーザーの焦燥感を煽る心理テクニックが徹底して組み込まれていたのだ。
カード決済を試みた利用者の多くは、決済完了のメールが届いたものの、チケット発行用のQRコードが表示されないことで不審に思い始めた。さらには、入力したカード情報がその日のうちに海外ECサイトで不正利用されるといった2次被害も多発している。