独特の顔立ちで「ぶさかわ猫」の代名詞として親しまれるこの猫種は、実は人の手によって情熱的に作られた比較的新しい歴史を持つ。1950年代から1960年代にかけてのアメリカにおいて、ペルシャ猫の美しい骨格や穏やかな性格を維持しつつ、日常のブラッシングの手間を減らした短毛種を作り出そうという大胆な試みが始まった。その中心人物となったのが、著名なブリーダーであるキャロリン・バッシーだ。彼女の先見の明と交配実験が、現在の基礎を形作ったのである。
交配の過程ではアメリカンショートヘアが用いられ、ペルシャ猫の重厚感と短毛の扱いやすさを兼ね備えた個体が誕生した。当初は既存の血統登録機関から難色を示される場面もあったが、ブリーダーたちの熱意と緻密な繁殖計画によって品質が安定。現在では、CFA(ザ・キャット・ファンシアーズ・アソシエーション)やTICA(ザ・インターナショナル・キャット・アソシエーション)といった世界最高峰の血統登録機関において、独立した公式品種として確固たる公認を受けている。