日本のネット法制における歴史的転換点となったのが、プロレスラーの木村花さんがSNS上で激しいバッシングを受け、自ら命を絶つに至った痛ましい事件だった。匿名アカウントから浴びせられた無数の言葉の暴力が、人間の尊厳と生命を脅かす現実を突きつけた。
社会的な憤りと法改正への強い要請を受け、侮辱罪厳罰化改正刑法プロジェクトが進められた。これにより、従来「拘留または科料」という軽微な罰則にとどまっていた侮辱罪に対し、「1年以下の懲役・禁錮または30万円以下の罰金」という厳罰が科されるよう法律が刷新された。警察庁が開示する捜査データでも悪質投稿に対する摘発件数は増加傾向にあり、過激な言葉の投稿に対する司法の眼光はかつてないほど鋭くなっている。