学校教育や家庭環境で刷り込まれた「残食ゼロ指導」の後遺症に警鐘を鳴らし、当事者支援の最前線に立ち続けているのが、一般社団法人日本会食恐怖症克服支援協会の代表理事を務める山口健太氏だ。山口氏自身もかつて重度の症状に苦しんだ経験を持ち、その実践的なアプローチは多くの悩める人々に光を与えてきた。
山口氏は、会食のプレッシャーを軽減する具体的なコミュニケーション術として「自己開示」の重要性を説く。「お腹の調子が崩れやすいので、少し残すかもしれません」「少食なので小盛りにしてもらっています」と最初の一言を口にするだけで、喉の緊張は劇的に和らぐ。完食への強迫観念を手放し、自ら食事の主導権を握り直すこと。協会の草の根活動は、学校給食の指導ガイドライン見直しや、企業のハラスメント防止方針にも大きな影響を及ぼし始めている。