台風の接近に伴い、最も早い段階で緊迫するのが交通機関だ。JR外房線・内房線や京成線、そして東京湾アクアラインは、風速25メートルを超えると順次見合わせに入る。
「早すぎる」との批判もあった計画運休だが、現在では完全に社会のルールとして定着した。台風接近の48時間前には運行スケジュールのアナウンスが始まり、前日には大規模な運休態勢が整う。これにより、駅での足止めや乗客の途方に暮れる姿は劇的に減った。
問題は、羽田空港と木更津を結ぶ高速バスやアクアラインの通行止めがもたらす経済的停滞だ。物流の要衝が途絶することで、首都圏全体のスーパーの棚から商品が消える事態が懸念される。交通の遮断は、嵐が去った後にも深い尾を引く。