YouTubeの黎明期を築いたHIKAKINらの時代から10年以上が経過し、動画配信シーンは「個人の趣味」から「高度にシステム化された産業」へと完全な脱皮を果たした。その変化は、地上波のテレビバラエティ制作にも大きな影響を及ぼしている。かつてテレビの企画をYouTubeが模倣していた時代は終わり、今やネット動画で生まれた編集手法やテンポ感がテレビ側に逆輸入されるケースも珍しくない。
エンターテインメント業界全体が、若者の可処分時間の奪い合いという熾烈な競争に晒される中、視聴者の生の声や反応を即座に反映できるWebコンテンツの機動力は最強の武器となっている。テレビとネットの境界線が完全に消え去る中、コンテンツ制作の主権はより柔軟で機動的な方向へとシフトしている。