原作者である藤子・F・不二雄が描いたSF(サイエンス・フィクション)の世界は、常に科学的探究心に満ちあふれていた。「すこし・ふしぎ」という言葉の裏には、高度な科学的仮説や哲学的問いが潜んでいる。
「バイバイン」のエピソードは、自己複製型ナノマシンが地球全土を喰いつくす「グレイ・グー(Grey Goo)」シナリオの先駆けとも言える。テクノロジーが無統制に暴走した際、人類がいかに無力であるかを見事に予見していた。科学技術が急激に進化する現代社会において、この昭和の作品が示唆する恐怖は決して遠い空想の話ではない。