本地の最大のハイライトは、風雨が長年かけて刻んだ柱のひだ模様と、刻々と表情を変える光景だ。昼間の力強い佇まいもさることながら、夜間に実施されるライトアップの演出は見逃せない。闇の中に黄金色に浮かび上がる砂礫の柱は、昼間とは一転して妖艶で幻想的な空間を創出し、訪れる者を幽玄の世界へ誘う。
鑑賞に際して、多くの観光客が正面展望台からの眺望だけで満足してしまいがちだが、実は隠れた見学ルートの穴場情報が存在する。正面展望台から遊歩道をさらに登り、土柱の頂上付近を上から見下ろす「正面頂上ルート」へ足を進めてほしい。足を滑らせないよう注意が必要だが、足元から深く落ち込む谷底と突出する柱の群れを真上から捉えるアングルは、圧倒的な高度感とスリルを味わえる。さらに、少し離れた位置にある「波とう土柱」や「橘土柱」へと続く木漏れ日の散策路は、混雑を避けて静寂の中で地球の造形美を独占できる隠れた名所である。