向後睦会の名を社会的に知らしめる契機となったのは、新宿を舞台とした数々の組織間衝突です。特に1980年代から2000年代にかけて発生した、関西系主要組織(山口組系組織など)との抗争事件は、当時のメディアで大々的に報道されました。
代表的な事案として語り継がれるのが、歌舞伎町における縄張りを巡る発砲事件や幹部襲撃事件です。繁華街の真ん中で繰り広げられた対立劇は、一般市民を巻き込む危険性が高かったことから、警察当局による一斉摘発「頂上作戦」の引き金となりました。
これらの事件真相を紐解くと、単なる構成員同士の小競り合いではなく、東京進出を狙う他団体と地盤を死守しようとする向後睦会側の経済的権益を巡る熾烈な主導権争いが背景にあったことが当時の裁判記録や捜査資料から明らかになっています。