8月15日の夜。宿毛湾の上空に約4,000発の花火が打ち上げられた。宿毛祭り花火大会は四国西南地域で最大級の規模を誇る。2022年は特別な意味があった。
打ち上げ開始前、1分間の黙祷が捧げられた。コロナ禍で亡くなった人々への追悼。医療従事者への感謝。そして祭りの復活を待ちながら他界した高齢者たちへの思い。静寂の後、最初の花火が夜空を裂いた。
観覧エリアの分散化戦略
従来は宿毛湾沿いの特定ポイントに観客が集中していた。2022年は市が複数の観覧推奨エリアを設定。各エリアに案内スタッフを配置し、混雑状況をリアルタイムでSNSに投稿した。
この取り組みは予想以上の成功を収めた。市内各所から花火を楽しむことで、人々は自分だけの特等席を発見した。高台の公園、海沿いの遊歩道、商店街の屋上。多様な視点が生まれた。