原作は直木賞作家・東野圭吾によるベストセラーサスペンス小説。重苦しく悲劇的なストーリー展開が予想される中、TBSテレビの金曜ドラマ枠で脚本を手掛けたのは宮藤官九郎だった。宮藤はテンポの良い会話劇やコメディ要素を絶妙に織り交ぜ、単なる暗い復讐劇にとどまらないエンターテインメントへと昇華させた。
この極上のテレビドラマにおいて、サスペンスドラマの緊張感と人間ドラマの温かさを繋ぎ止めたのが音楽の力だ。軽妙な笑いから一転してシリアスな真相へ迫る瞬間、流れる主題歌が物語のテンションを瞬時に引き締め、視聴者を物語の深層へと引きずり込んだ。