工房の技術的根幹にあるのが、伝統的なコールドプロセス製法だ。熱を加えず、じっくりと時間をかけて油脂とアルカリを反応させるこの手法は、植物性オイルが持つ天然の保湿成分グリセリンを石鹸の中にそのまま封じ込めることができる。約4週間から6週間という長い熟成期間を要するため手間は膨大だが、洗い上がりの肌にしっとりとした潤いをもたらす仕上がりは、加熱製法による市販品とは一線を画す。
世界中で急成長を遂げるオーガニックコスメティクス産業においても、こうした手間暇をかけたハンドメイドスキンケアの価値は再評価されている。肌本来のバリヤー機能を損なわずに汚れを落とすやさしい泡立ちは、一度体験すると手放せなくなる上質な使い心地だ。