深夜のラーメンシーンを語る上で欠かせないのが、激変する外食産業の構造変化だ。日本ラーメン協会の最新動向を見ても、深夜帯のオペレーションは深刻な労働力不足への対応として、徹底した省人化と高付加価値化の二極化が進んでいる。その最前線を走るのが、国内外で圧倒的なブランド力を誇る株式会社一蘭だ。独自の「味集中カウンター」や完全セルフレジシステムを高度に機能させ、深夜帯でも一切の妥協がないクオリティ管理を維持し続けている。
一方で、株式会社力の源ホールディングスが展開する一風堂をはじめとする大手各社も、深夜需要に合わせたダイナミックな店舗展開とメニュー戦略をアップデートしている。深夜のオペレーションを維持できる強固な資本力を持つメガチェーンと、店主の圧倒的な情熱とワンオペ技術で常連の夜を支える個人店。双方が鎬を削ることで、深夜のラーメン市場はかつてない多様性と活気を保っている。